内蔵GPU(iGPU)であれば、消費電力は無視して良い
GPUでも、CPUチップセットに内蔵されているタイプの内蔵GPU(iGPU)であれば、最大でもCPUの最大消費電力しか利用されないため、通常であればデスクトップで7〜80W程度、ノートPCで25W程度で電気代を気にする必要がないくらいの誤差レベルです。
世の中のパソコンの8割くらいは内蔵GPU(iGPU)のみのものなので、ほとんどのパソコンで消費電力を気にする必要はないでしょう。
独立GPU(dGPU)はモデルによって様々
一方で、自作PCで組み込むグラフィックボードなどが搭載する、独立GPU(dGPU)の場合は、消費電力はボードに搭載されているグラフィックチップによって様々です。
TDPは熱設計電力と呼ばれ、そのチップセットが発する設計上の”熱量の値”で、純粋な消費電力ではありません。ただし、概ねTDPの1.3〜1.5倍くらいの数字が実際の最大消費電力と言われているため、最大消費電力を想定することは可能です。
その前提で最大消費電力を想定すると、GeForce GTX 1650シリーズなどの低電力版でない限り、大抵の独立GPUはグラフィックボードだけで最大150ワット以上、上位GPUになれば最大250ワット以上を消費することがあります。通常のCPUが消費するであろう最大消費電力の数倍に当たります。
GPUのTDPを知っておくと良いこと
自作PCの場合、必要な電力が想定できる
「GPUはTDPの1.3〜1.5倍」というところから、追加したいGPUボードに対して、どれくらいの容量の電源ユニットを選べば良いかを推定できます。
例えば、CPUがTDP65Wのもので、GPUがTDP150Wのものを搭載するのであれば、「400W以上出来れば550Wクラスの電源を搭載した方が良い」と行った具合です。自作PCでは特に電源周りの管理も自分で行うので、非常に重要な指標になります。
利用時間から電気代がだいたい想定できる
ここまでみてきた通り、独立GPU(dGPU)を搭載したパソコンの場合、消費電力は通常のノートPCの数倍になります。
週末に1時間程度遊ぶゲーミングPCなら問題ありませんが、毎日数時間使うメインPCとなると、この消費電力の差はそのまま電気代になって返ってきます。「ハイスペックPC = 電気大量消費マシン」と思っておいたほうが良いレベルです。
例えば、TDP合計が500Wほどのマシンを夏場に使うとすると、最大消費電力的には「エアコンをもう一台つけているのと同じ」くらいになります。仮に「エアコンをつけている時間 = ハイスペックPCを動作している時間」だとしたら、その夏の電気代は例年の倍になることもありえます。
ただし、これはあくまで「常に最大パワーを使っているとしたら」という前提なので、実際には「エアコンの2倍の電気代」になることは滅多にないでしょう。
GPU(グラフィックボード)と種類と消費電力についてみてきました。
メーカーPCの場合は、そこまで気にする必要はありませんが、自作PCとなると電源ユニットまで自分で買い揃える必要があるため、ゲーミングPCなどでdGPUを搭載する予定がある場合は、電源ユニットはなるべく大きいサイズのものを選ぶようにしましょう。
























